MINI5ドアに試乗。おいしい物を最後に食べたい人へ
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
おいしい物を最初に食べる人、最後に食べる人…人それぞれですけど、今回ばかりは待っててよかった! 完璧に後者向きですな。そう、ミニ5ドアだ。
最初の“長男”3ドアハッチバックに始まり、遊びの上手い“次男”コンバーチブル、カッコ付け“三男”“四男”のクーペ&ロードスター、実用派“五男”“六男”のクロスオーバー&ペースマン、一時はクラブドア付きの「クラブマン」と商用の「クラブバン」までいた増え続けるミニファミリーの現7番目(9番目)だが、乗ってビックリ。こりゃ相当な実力者だなと。
どの兄弟も他にない個性を持ち、どれもがミニ一家らしいが中でも末っ子は特別。他兄弟が併せ持てなかった美味しい要素を、すべてバランス良く兼ね備えているのだ。
まずは第1にミニらしいネオクラシカルスタイルで、クロスオーバー&ペースマンよりシンプルでカッコいいし、第2にデカ過ぎないサイズでこれまたクロスオーバーより扱い易く、第3はなにより基本3ドアイメージの強いミニシリーズでありながら、最も自然なカタチで2枚のリアドアをモノにしている。
「ハッチバックは5ドアじゃないと売れない」と言われる日本において、最初に出なかったのが不思議なくらいだが、それも偉大なるミニの歴史あるがゆえ。
1950年末に出た初代ミニはその名の通り、小さくて俊敏をモットーとするため3ドアボディが基本。そのためオーソドックスな5ドアハッチ導入が遅くなった。しかし、今の技術ではある程度デカいボディに、それなりの俊敏さを備えることも可能。結果、実においしいとこ取りな末っ子が誕生したのであーる!
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